インクの出が悪くなったボールペンを復活させる3つの方法
2015年7月15日公開 | 最終更新日:2019年3月22日 | 26,943 views
ボールペンは日常生活に欠かせないものですね。家でも会社でも常に使う機会が多い文房具です。でもボールペンを使っていると、突然インクが出なくなったり、書けなくなったりすることがよくおきますよね。急いでいるときは慌ててしまいます。近くに予備がない、気に入っていたボールペンなのに悲しい、そんな時はすぐにあきらめずに復活させる3つの方法を考えてみましょう。覚えておくと、きっといざという時にお役にたちます。
目次
そもそもボールペンで文字が書ける仕組みとは?
インクの出が悪くなったボールペンを復活させる方法をご紹介する前に、まずはボールペンについてよく知っておきましょう。普段、何気なく使っているボールペンですが、文字が書ける仕組みをご存知ですか?ボールペンの構造を理解しておくと、万が一ボールペンが書けなくなってしまっても対処法が分かるかもしれません。
ボールペンのペン先には、ご存知の通りボールがあります。ボールが回転することで、ボールの表面にインクが付き、それが紙に転写することで字が書ける仕組みです。ボールペンのペン先はとても繊細ですので、落としてしまったり、ボールペンを強く紙に押し付けたりしてしまうと、変形してしまいボールがうまく回転できなくなってしまいます。そうなると、インクが出なくなったり、反対にインクが出すぎたりしてしまうようなことが起きるのです。
ボールペンのインク、油性と水性の違い
ボールペンは油性と水性に分類することができます。ボールペンのインクは溶剤、色素、定着剤などから出来ていますが、溶剤が油性なら油性ボールペン、水性なら水性ボールペンです。油性ボールペンは、耐水性に優れてにじみにくく、裏うつりがしにくいのが特徴ですが、書き味が硬いところがデメリットです。耐光性にも優れているため、保存しておきたい書類などの作成に向いていますが、インクの粘度が高いため、ペンの先に溜まったインクが垂れてしまったり、書き初めにかすれたりしてしまうこともあります。
水性ボールペンは、書き心地がよく、油性ボールペンのように力を入れて書く必要がないところが魅力です。発色もよく、サラサラと書けますので長時間の筆記に向いていますが、水に弱いという欠点があります。なにを書くのか、またどこに書くのか、目的によって油性と水性を使い分けるといいでしょう。
ボールペンのインクの出が悪くなる原因
昨日まで使えていたボールペンが突然書けなくなってしまった…という経験は誰にでもあるのではないでしょうか。最も多い原因は、インクがなくなってしまったことによるものです。本体が透明で、内部に入っているインクの残量がすぐに分かるタイプのボールペンならば、インクの減りはすぐ見て分かりますが、外から見えないモデルの場合は、中に入っている替え芯を確認してみましょう。インクは入っているのに出が悪いというのなら、ペン先が原因かもしれません。ペンの先に傷がついていたり変形してしまっていると、線のかすれが生じます。
ペン先にも問題がないのであれば、インクの中に空気が入っている可能性もあります。また、ペンを寝かせすぎて字を書くと、ペン先のボールを保持している部分が紙にあたってかすれる原因にもなりますので気を付けましょう。
ボールの回転を良くして復活させる!
紙の繊維などのごみや、古くなったインクがペン先に詰まっている場合があります。このごみをティッシュや古布などでふき取りましょう。取れないインクの塊などは、ペン先をぬるま湯につけると落ちることがあります。しっかり水気を拭きましょう。
また、たばこのフィルター部分にペン先を刺してぐるぐると回転させると、フィルターの細かい繊維がペン先のごみを取り去って、ボールペンが復活する可能性があります。ボールの回転を邪魔していたごみを取り除くことで回転がスムーズになります。その後、紙の上で大きな円を書いたりしてボールを思い切り動かしてみましょう。ボールペンを寝かせて書くと、ごみが詰まりやすいので気を付けましょう。つるつるした紙面ではボールが紙の上でスリップして、うまくインクが出ない場合もあります。紙の種類も確認しましょう。
遠心力を利用して復活させる!
ボールペンのインクの中に空気が入ってしまうと、インクがうまくペン先に降りてきません。ボールペンのペン先を下に向けるか、ビニール袋に入れて、体温計のようにブンブン振ってみましょう。
マヨネーズのチューブを振って中身をチューブの先にまとめる方法と同じように、遠心力でインクの中の空気が抜けます。また、輪ゴムをボールペンに結び付けるか、セロハンテープで固定してブンブン駒のように回すのも効果があります。使用上の注意としては、ペン先を上に向けて使用したり保管をすると、空気が入りやすくなるので注意しましょう。
固まったインクを復活させる!
インクが固まってしまったら、まず手のひらで包んで手の熱で溶かしてみましょう。レンジで温めたタオルで包む、ドライヤーで温める、ポットの湯気で温めるのも効果的です。ドライヤーはくれぐれも近づけすぎないように。最後の手段としては、ライターであぶるなどの方法がありますが、高温すぎてボールペン本体やプラスチック部分が溶けてしまったりなどのリスクを伴うので、あまりお勧めできません。
紙に加工がされている場合は要注意
ボールペンにはまったく問題がないのに、それでもなかなか思うように字が書けないというのであれば、紙の質が原因かもしれません。ボールペンは、ペン先のボールが紙の上で回転することで字が書ける仕組みですが、紙の質によってはボールがうまく回転できないこともあります。
ツルツルした紙だとボールが滑ってしまい、インクが出にくくなります。また、鉛筆やシャープペンシルで下書きした上からボールペンでなぞろうとしても、なかなかインクがつかなかったりすることもありますが、これもボールがスリップしてしまうことが原因です。感熱紙などのように紙の表面がコーディング加工されているものも、コーディング材がボールに挟まってしまったり、普通の紙であっても表面の紙粉が挟まることもあります。インクの出が悪いなと感じたら、紙の質も確認してみましょう。
ボールの故障や経年劣化の場合は芯の交換を
ボールペンのインクの出が悪い原因は、ペン先のボールの故障によるものだと分かったのなら、芯を交換しましょう。まとめ買いするような安価なボールペンであれば、替え芯を購入するよりも新しいものを買ってしまう人もいるでしょうが、お気に入りのボールペンや高級ボールペンなら、芯を新しいものに交換して使い続けたいものです。
ペン先のボールに問題はなく、インクもまだ残っているのにうまく字が書けないというのであれば、もしかしたらインクが古くなっているのが原因かもしれません。しばらく使っていなかったボールペンを久しぶりに使い始めようと思ったときなどに起こりますが、これは時間の経過によりインクの溶剤が蒸発してしまったことによります。インクが古くなってしまっている場合も、芯を交換してみましょう。
最後に
ボールペンが書けなくなったからと言って、あきらめることはありません。すぐに捨ててしまわずできる限りの方法で復活させて、長く大事に使ってあげればあなたのボールペンもきっと喜びますし、地球環境にも良いですね。
手軽な方法で復活できますのでぜひ試してみて下さい。ボールペンは意外と繊細なものなので、保管方法や使用方法を守って丁寧に使うことも大事です。
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2015/07/15 | ボールペン
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